チームj-culture2020の「伝統日本文化の魅力的な発信アイデアを考えるフューチャーセッション~業界を超え気仙沼から変革を起こす30人~」が連携セミナー制度に採択されました。同セッションは、平成29年11月22日(水)に気仙沼市総合市民福祉センターやすらぎにて開催されました。
まず、ファシリテーターである(株)フューチャーセッションズの加生健太郎氏から、セッションを気仙沼で実施する意味について説明があり、「伝統日本文化関連産業従事者」、「気仙沼を熱く盛り上げている方々」、「異業種のメンバー」の3つが混ざることで、伝統日本文化の魅力的な斬新でエッジが効いている発信アイデアをたくさん生むことという本セッションの目的が共有されました。




休憩をはさんで、塩竈市にある(株)矢部園茶舗の矢部亨社長により、新たな日本茶の楽しみ方についてのデモンストレーションが行われました。
矢部社長は「氷水(ひょうすい)仕立て」というこれまでにはない日本茶の提供を行っており、JR東日本の豪華寝台列車「トランスイート四季島」でも採用されています。茶葉を入れた急須に氷をこれでもかとばかりにぎゅうぎゅうに詰め、そこに水を注いで攪拌し、バーテンダーのようにリキュールグラスに一気に注ぎ入れます。
続いてセッションはマグネットテーブルに移行しました。各自が日本文化の魅力的な発信の企画アイデア出しを行い、それをペーパーに記載します。さらに、会場内で同じようなアイデアを持つものを探し出し、チームアップが行われました。
着物で運動会、着物で働く、世界の盆踊りなど7つのチームに分かれた後、チームごとにプロトタイピングに移りました。チームでディスカッションしながら発信のテーマを決めて、アイデアをイメージ図として具現化させ、さらに、必要と考えるリソースを洗い出し、一枚の企画案にまとめます。




気仙沼市の菅原市長をはじめ、気仙沼市役所、地元金融機関の方々などさらに大勢の方々にご参加いただき、フューチャーセッションでまとめた企画への講評を頂戴しました。
続く交流会では、気仙沼市の方々と4業界、異業種の方々が混じり合い、さまざまな議論が交わされ、お互いのネットワーク・知見を広げることができました。今後の被災地の発展そして業界の発展、ひいては日本文化の国内外への魅力的な発信に向け、大いなる一歩を踏み出すことができたと確信する会になりました。